患者様の声

肩こり、左腕のしびれ

27歳 女性

肩こり、左腕のしびれ (胸郭出口症候群)

現病歴

若い頃から、肩こりが強かった。 2週間程前から、事務的な仕事を長時間すると左腕がしびれるようになった。 母親が鍼治療で調子が良いので、その紹介で来院した。

社会歴

事務職

症状

顔を右に向けると左腕がしびれる、左手で傘を持つと左腕がしびれる、肩こりがひどい、目の疲れ、コメカミの痛み

所見

胸郭出口症候群(斜角筋症候群)を疑う徒手検査が陽性 首が長くてなで肩 肩こりとしびれの程度を把握するVAS(今までに最も強く感じた肩こりやしびれを100とした現在の状態) では、 肩こり:100 しびれ:86

要約

女性で首が長くなで肩の人で、肩こりがひどい場合、胸郭出口症候群(牽引型)を疑って徒手検査を行います。その結果、徒手検査は陽性であり、本症を疑いました。 したがって、首から肩の血行改善と総合的統御機構の活性化を目的とした鍼治療を行うことにしました。

経過

2回目の治療後には肩こりのVASは49と半減しましたが、しびれ感は67でした。 12回の鍼治療で肩こりのVASは31、しびれのVASは43と改善し、医学統計的にも有意な改善が認められました。 現在も健康維持の目的で月に1回通院されています。

コメント

胸郭出口症候群は一般に若い女性に多く、体型的に首が長くてなで肩の人に多いとされています。筋力が弱いために起こるもので、片方の肩にかばんを下げている状態を長期間続けて発症する人もいます。 日常生活のちょっとした注意で症状はずいぶん良くなりますので、是非、ご相談下さい。

血圧を下げたい、健康になりたい

71歳 男性

高血圧、健康維持

現病歴

仕事をしている60歳頃から健康診断で血圧が高いと言われ続け、2年程前より降圧剤を飲んでいる。 両親が血圧で亡くなっているので不安であり、昨年に仕事をやめ、これからゆっくりできると思っているが、それには健康が一番だと思い、知人が鍼治療で健康そうなので、その知人の紹介で来院した。

社会歴

無職 (昨年まで公務員)

症状

血圧が高い (降圧剤服用で136/90mmHg:常に下の血圧が95以上)

所見

やや元気がない

要約

この患者さんは仕事のストレスで高血圧状態が続き、降圧剤服用でも拡張期血圧値(下の血圧)が90mmHg以上あり、血管の弾力が少ないものと思われます。 したがって、総合的統御機構の活性化を目的とした鍼治療を行うことにしました。

経過

初めの2ヶ月間は週に3回の鍼治療を行いました。その結果、1ヶ月後には124/84mmHgとなり、2ヶ月後でも拡張期血圧値が安定していたので担当医に相談したところ、少しの間、薬を止めることになりました。 やめた当初は92~96mmHgでしたが、徐々に低下して84mmHgまでになり、この冬の間も良好でした。 現在も体調を整えることを目的に、週に2回の鍼治療を受けられています。

コメント

高血圧は一生薬を飲み続けなければいけないと言われていますが、日常生活に注意して、鍼治療を行うことにより薬を飲まなくても血圧が安定してきます。 このような症例が増えてくると鍼治療の有効性をより客観的にみてゆく事ができると思います。 高血圧は長期の経過が必要ですので、今後も経過をみてゆきたいと思います。

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